当院で行っている睡眠時無呼吸症候群に対する検査
1.簡易検査(郵送対応)
当院では、Philips社製の睡眠検査機器(ウォッチパット300)を使用し、自宅に郵送される機器で簡単に実施できる睡眠時無呼吸症候群(SAS)の簡易検査を提供しています。
検査の目的
睡眠中における無呼吸・低呼吸の頻度、血中酸素濃度の低下などを評価し、SASの有無と重症度を判定します。
Philips社ウォッチパット300の特徴
- 軽量・コンパクトで装着が簡単
- 普段通りの自宅環境で検査可能
- 呼吸、いびき、酸素飽和度、心拍などの多項目を測定
- 医療機器認証を受けた信頼の品質
検査の流れ(郵送・自宅対応)
Step 1 問診・検査申し込み(来院)
初診時に問診票等で症状(いびき、日中の眠気など)を確認し、医師の判断で簡易検査をご案内します
検査に関しご了解いただけましたら、診察後に当院スタッフが検査機器会社へ簡易検査の申し込みを行います
Step 2 機器会社から患者様のご自宅に機器を郵送
検査を申し込まれた方のご希望する住所(ご自宅)へ、機器会社より検査機器一式を郵送します
機器には装着方法の説明書が同封されており、誰でも簡単に取り扱えます
Step 3 自宅で装着し、一晩睡眠中に検査
就寝前に、鼻チューブ・指先のセンサー・胸部ベルト等を装着し、通常通り就寝します
機器は自動的に検査を開始し、睡眠中の状態を記録します
Step 4 起床後に機器を返送
起床後、機器を取り外し、同封の返送用箱に入れて機器会社へご返送いただきます
郵送費は原則、機器会社が負担します(着払い対応)
Step 5 機器会社でデータ解析
機器会社が専門の解析ソフトを用いて、AHI(無呼吸・低呼吸指数)やSpO₂の変動などを分析します
Step 6 再診時に結果説明・治療方針のご提案
医師が解析結果をもとに診断を行い、必要に応じてCPAP療法・マウスピース・精密検査などをご提案します
注意事項
- 普段通りの就寝環境で検査してください
- 睡眠薬の服用や飲酒は避けてください
- 返却が遅れた場合、追加費用が発生することがあります
2.精密検査(在宅型ポリソムノグラフィー)
当院では、簡易検査で精密検査が必要と判断した場合、連携総合病院・大学病院での一泊入院型終夜睡眠ポリグラフィー(入院PSG)と自宅で実施可能な精密睡眠検査(在宅型ポリソムノグラフィー:在宅PSG)を選択することができます。
ここでは Philips社の最新型睡眠評価機器「Sleep Profiler PSG2(LE)」を用いた、在宅型ポリソムノグラフィー:在宅PSGについて説明します。
通常の簡易検査では捉えきれない「脳波・睡眠段階」を含む詳細なデータを自宅で取得できるため、正確な診断と適切な治療選択が可能です。
Sleep Profiler PSG2(LE)とは?
Philips社が開発した睡眠評価機器で、以下のような特徴があります:
- 脳波・眼球運動・筋電図・呼吸・SpO₂・いびき・体位など多項目を測定可能
- 従来の施設内PSG検査と同等レベルのデータ取得が可能
- 軽量・コンパクト設計で、在宅での装着が可能
- 睡眠段階(レム/ノンレム)、覚醒時間、睡眠効率なども解析可能
検査の流れ(自宅実施型)
Step 1 問診・医師の判断による検査案内(来院)
簡易検査の解析結果を受けて、医師が精密検査の必要性を判断します
精密検査の適応があると判断した場合に、患者さんに精密検査を提案します
精密検査の必要性と内容にご理解、ご了解を頂きましたら、対面診察終了後に当院スタッフが精密検査の申し込みを行います
Step 2 機器の郵送(検査会社よりご自宅へ)
Philips社の提携検査会社より、「Sleep Profiler PSG2(LE)」が患者様のご自宅に宅配便で届きます
取り扱い説明書・装着ガイド・梱包用返送キットが同封されています
Step 3 自宅での検査実施(就寝中に1晩)
就寝前に、指示に従って脳波センサー、鼻カニュラ、胸部バンドなどを装着します
睡眠中に自動的に記録が開始され、脳波や呼吸などのデータが保存されます
普段どおりの睡眠環境で検査が行えます
Step 4 起床後に機器返却
起床後にすべてのセンサーを取り外し、機器を梱包して同封の返送箱で検査会社へ返送します
返送は着払いで対応できます
Step 5 データ解析(検査会社)
専門スタッフがデータを解析し、睡眠段階、覚醒時間、AHI(無呼吸低呼吸指数)、酸素飽和度変動などを評価します
Step 6 再診時に結果説明・治療方針のご提案
医師が解析結果をもとに診断し、必要に応じてCPAP療法、マウスピース治療、生活習慣改善、耳鼻科的精査などをご提案します
この検査で分かること
- 睡眠段階(レム・ノンレム)、睡眠効率、覚醒頻度
- 無呼吸・低呼吸の回数(AHI)
- 酸素飽和度(SpO₂)の低下パターン
- 睡眠中の体位やいびき音
- 中枢性無呼吸と閉塞性無呼吸の鑑別
注意事項
- 当日は普段通りの生活・睡眠を心がけてください
- 検査当日のアルコールや睡眠薬の使用は控えてください
- 装着方法が不安な方は事前に動画・マニュアルをご確認ください